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あなたの歯並びに最適な治療法は? Smartee(スマーティー)矯正の多彩な技術(S1~S20)を徹底解説!

歯列矯正

1. はじめに:進化したマウスピース矯正「スマーティー矯正」とは?

「歯並びを整えたい」と思った際、どのような治療をイメージされるでしょうか? これまではワイヤーを用いる方法が主流でしたが、近年、透明で装着が目立ちにくい「マウスピース矯正」を選択する方が増加傾向にあります。 その中でも「Smartee(スマーティー)矯正」は、単にアライナーで歯を移動させるだけでなく、個々の患者様が持つ歯並びや顎の特有な状態へ対応するために考案された、多様な「ソリューション」という技術群を持つ点が特筆されます。

「私の歯並びでもマウスピース矯正できるのかな?」「どんな技術があるの?」そんな疑問をお持ちの方へ、この記事ではSmartee矯正が持つ独自の技術群(S1~S20ソリューション)を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。ご自身の理想の笑顔を実現するための一つの選択肢として、情報収集にお役立てください。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の口元の比較

2. なぜ多彩な技術が? Smartee「ソリューション」の考え方

Smartee矯正について調べていると、「S1」から「S20」までの「ソリューション」という言葉を目にすることがあるかもしれません。これは、Smarteeが単一の治療法ではなく、様々な歯並びや顎(あご)の状態に対応するために用意された、「矯正治療のための技術・装置・ノウハウの集合体」だと考えると分かりやすいでしょう。

例えるなら、優秀な大工さんが様々な道具(ノミ、カンナ、ノコギリなど)を使い分けて家を建てるように、Smartee矯正では、歯科医師が患者様の状態に合わせて最適なソリューション(道具)を選択・組み合わせることで、より精密で効率的な治療を目指します。

この「ソリューション」の多様性こそ、Smartee矯正が比較的軽微な歯列の問題から、顔貌にも関わる複雑な状態まで、広範な課題に対処できる基盤となっています。

Smarteeソリューション:多彩な技術でより良い矯正治療を目指します

smarteeソリューション一覧

3. 歯を精密に動かすための基礎技術 (S1, S5 など)

矯正治療の基本は、歯を計画通りに正確な位置へ動かすことです。Smartee矯正では、その基本を支えるための技術がまず用意されています。

  • S1 クラシックアタッチメントシステム: マウスピース(アライナー)が歯にしっかりと力を伝え、効率的に動かすための補助装置(アタッチメント)です。歯の圧下(沈み込ませる動き)や精密なコントロールを助けるSmartee独自の形状のものなど、目的に応じて様々な種類があります。
  • S5 インテリジェント回転中心: 歯を動かす際の傾けたりする動き(傾斜)等には、力の中心となる「抵抗中心」と、動きの軸となる「回転中心」が存在します。歯やその周りの骨にとって、無理のない安全な位置で歯を回転させることが重要です。SmarteeのS5ソリューションでは、この「回転中心」をより適切と考えられる位置に設定・コントロールすることで、歯や歯周組織への負担を軽減し、より安全な治療の実現を目指します。

これらの基礎技術によって、治療計画通りの精密な歯の移動が実現しやすくなります。

ソリューションS1

S1 クラシックアタッチメントシステム

回転中心

S5 回転中心

4. 複雑な歯の動きを可能にする工夫 (S2, S3, S4, S7, S15 など)

歯列の状態によっては、アライナーの装着だけでは達成が難しい、より込み入った歯のコントロールが求められる局面があります。 Smartee矯正には、そうした動きをサポートするための様々な工夫(ソリューション)があります。

  • S2 インビジブルリップバンパー: 唇の力を利用して前歯が前に傾くのを防いだり、奥歯を後ろに動かす際の固定源を強化したりします。

S2リップバンパー

    • S3 インテリジェントトラクション / S15 一体型牽引デバイス: いわゆる「ゴム掛け」を行うためのシステムです。SmarteeボタンやSmarteeフック をアライナーに一体化させ、様々な方向へのゴム掛け(牽引)を可能にし、歯の移動を強力にサポートしますs3S3
S3

S3

S15

S15 スマーティーボタン・フック

 

  • S7 クラシック臼歯遠心移動プロトコル: 奥歯を後方に動かす(遠心移動)際の詳細な手順計画です。ゴム掛け(S3)などと組み合わせることもあります。
SmarteeSulution(S17)

S17

  • S4 インテリジェントパワーアーム&TAD: 抜歯したスペースを閉じる際などに、歯科用インプラントアンカー(TAD、ミニネジと呼ばれることも)とパワーアームを併用し、歯を効率的に平行移動させる技術です。
Smartee Sulution(S4)

S4

これらの補助的な技術を用いることで、治療が難しいとされる状態にも対応できる範囲が広がります。

5. 顔立ちにもアプローチ!SmarteeGSを支える顎位調整技術 (S8, S9, S10)

Smartee矯正において特に先進的なアプローチとして注目される「SmarteeGS」では、歯並びのみならず、顔貌にも関わる「顎(あご)の位置」へ働きかける点が革新的です。 このアプローチを実現させるのが、次に挙げるソリューション群です。

    • S8 下顎前方誘導装置 (SGTB/SGHB): 下の顎が後退気味(結果として出っ歯に見えやすい・顎なし)状態に対し、下顎骨を前方へ導くことを意図した特殊設計のアライナーです。 噛み合わせの深さ等に応じてSGTBとSGHBが選択されます
非外科的治療で横顔を改善するマウスピース矯正

S8 SGTB

Smartee Sulution(S8SGHB)

S8 SGHB

  • S9 下顎整位バイトプレーン: 深い噛み合わせの改善や下顎の位置を安定させる目的で、アライナーに一体化された平らな面(バイトプレーン)です。歯の圧下なども促します。
Smartee Sulution(S9)

S9 バイトプレーン

  • S10 下顎整位咬合スプリント: 下顎の左右的なずれ(顎偏位)や後退がある場合に、顎の位置を正しい方向へ導き、安定させるためのスプリント(歯全体を覆うような形状)が組み込まれたアライナーです。
Smartee Sulution(S10)

S10 下顎整位咬合スプリント

これらの技術的選択肢により、従来は外科処置の検討が必要だった症例においても、マウスピース矯正単独での顔貌改善の可能性が追求できるようになりました。

より詳しいSmarteeGS矯正についてはこちらのページもご覧ください。

6. 治療の応用力を高める技術 (S11, S12, S17 など)

Smartee矯正のソリューション群は、さらに多くの状況へ対応するため、治療の応用範囲を拡大しています。

  • S11 口蓋装置 (クリアアーチエキスパンダー / クリアナンス & TPA): 上の顎の歯列の幅を横に広げたり(アーチ拡大)、奥歯を動かす際の固定源を強化したり、前歯を引っ込める際の補助をしたりするための、上顎の内側(口蓋側)に設置する透明な装置です。
S11

S11

  • S12 ハイブリッド療法: マウスピース矯正だけでは難しい非常に複雑な歯の動きが必要な場合に、一時的にワイヤー矯正などの固定式装置を併用する治療法です。
Smartee Sulution(S12)

S12

  • S17 アクティブ下顎位保定装置: SmarteeGSなどで下顎の位置を改善した後、その後戻りを防ぎ、安定させるための特殊なリテーナー(保定装置)です。
Smartee Sulution(S17)

S17 下顎位保定装置

これらの技術は、より多様な歯並びの問題に対して、よりよい治療結果と、その後の安定性の向上を目指しています。

7. より専門的な領域へ (S16, S18, S19, S20)

Smarteeの技術開発は、一般的な歯列矯正の範囲を超え、より専門的な領域にも及んでいます。

  • S16 目に見えない前方牽引装置: 成長期のお子様で上顎の成長が不足している場合に、顎外の装置(フェイマスク)とSmarteeフックなどを組み合わせて上顎の成長を促す治療法です。
Smartee Sulution(S16)

S16 前方牽引装置

  • S18 外科手術前後の矯正治療用クリアアプライアンス: 顎変形症などで外科手術が必要な場合に、手術前後の歯並びの準備や術後の安定をマウスピース(アライナー)で行うためのソリューションです。
smartee solution s18

S18

  • S19 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)緩和用クリアアプライアンス: 下顎を前方に保つ特殊なアライナーを用いて、睡眠中の気道確保を助け、いびきや無呼吸の緩和を図る装置です。
S19

S19

  • S20 顔面劣成長の早期矯正包括的治療計画: 成長期の顔面劣成長(受け口傾向など)に対して、診断分類、成長予測、早期介入、フォローアップ治療まで含めた、包括的な治療計画を提供するソリューションです。
smartee solution s20

S20

8. 最適な治療計画のために:専門診断に基づくSmartee矯正プラン

ここまで見てきたように、Smartee(スマーティー)矯正はS1からS20まで、多彩なソリューション(技術・装置)を持っています。これらは、個々の患者様の歯列、噛み合わせ、顎骨の状態、そして顔貌のバランスを総合的に評価し、適切な治療ゴールを設定するための大きなな助けとなります。

「どのソリューションを、いつ、どのように使うか」という治療計画の立案は、非常に専門的な知識と経験が求められます。 精密な検査(レントゲン、口腔内スキャン、顔貌写真など)を行い、それらのデータを詳細に分析した上で、担当する歯科医師が責任を持って最適な治療プランを設計します。

まずは無料相談や精密検査などを利用して、ご自身の口の中の状態を正確に把握し、矯正装置や治療方法についても具体的な説明を聞くことが、納得のいく治療への第一歩となります。

当院は東京・渋谷JR渋谷駅から徒歩4分、渋谷公園通り沿いにございます、渋谷以外では6医院関西大阪梅田、岸和田市、京都市、和歌山市に分院があります。

矯正治療実績は5000症例以上(※)あり、インビザラインではブルーダイヤモンドプロバイダーを受賞しております。

グループで矯正治療を管理しており、質の高い治療を提供しています。

東京・渋谷でインビザライン矯正・マウスピース矯正をお探しの方は一度無料相談(相談・精密検査費無料)にお越しください。

※2024年度グループ全体の矯正症例数

 


■SmarteeGS矯正(スマーティージーエス矯正)
【治療内容】
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
【標準的な費用(自費)】
矯正治療費
相談・検査・診断料 無料
調整料 無料
SmateeGS スマーティージーエス(マウスピース矯正)1,430,000円(税込)
【治療期間及び回数】
症状や治療方法によりますが、一般的に2年前後の治療期間となる方が多いです。通院回数は2〜3ヶ月に1回です。
【副作用・リスク】
・マウスピースの装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
・他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
【医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項】
・薬機法上の承認/認証(以下「薬事承認等」という。)を得ていない医療機器、医薬品であること
当院で扱うマウスピース型矯正装置(Smartee GS)は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)において承認されていない医療機器になります。
・当該医療機器又は医薬品の入手経路
当院で扱うマウスピース型矯正装置(Smartee GS)は、中国にあるShanghai Smartee Denti-Technology Co., Ltd.から個人輸入により入手しております。
・当該医療機器又は医薬品と同一の性能又は同一の成分の他の医療機器又は医薬品で薬事承認等を得ているものの有無
マウスピース型矯正装置はSmartee GSの他に様々な種類があり、その中には国内で薬事承認されているマウスピース型矯正装置もございます。
・当該医療機器又は医薬品の諸外国における安全性等に係る情報
マウスピース型矯正装置(Smartee GS)は中国において医療機器承認を取得している医療機器になります。Smarteeのマウスピース型矯正装置は世界47カ国以上で、これまでに1,000,000人を超える症例数がある治療です。(うちSmartee GSは83,000人、2024年12月時点)マウスピース型矯正装置(Smartee GS)の使用により指摘される具体的なリスクは歯根吸収、歯肉退縮、装置の紛失・破損、不快感、咬合不調和、虫歯や歯周病のリスク、アレルギー反応、発音障害、治療延長、顎関節症の悪化となります。
・当該医療機器又は医薬品を用いた治療には医薬品副作用被害救済制度の対象とならないこと
マウスピース型矯正装置(Smartee GS) の使用により万が一重篤な副作用が生じた場合には、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。